質問をノートに書き出しましょう
タロットカードを使って占う上で、最も重要なことは適切な問いを立てることです。正しい問いであれば、カードはあなたに正しい答えやヒントを与えてくれます。しかし、あなたが適当な質問をすれば、適当な回答をするでしょう。占いに対する信頼性は、占い師の腕前によると考えがちですが、実は占い師の実力よりも質問者の態度の方が最も重要なのです。
アインシュタインの有名なエピソードがあります。「もし、貴方が死にそうな状況になって、助かる方法を考えるのに1時間あるとしたら、どんな事をしますか? 」。そう訊かれたアインシュタインはこう答えました。「最初の55分は適切な質問を探すのに費やすだろう」。
それだけ、正しい問いを立てることは、重要なことなのです。占いも同じです。適切な問いを発するから、正しい回答が得られるのです。占いは、問いを立てることから、既に始まっていると考えて下さい。
では、正しい問いとはどういうものでしょうか? それは目的を立てることです。「自分はどのなりたいのか? 」。この点を明確にしましょう。その上で、現在の状況を俯瞰しながら、問題全体を眺めてみます。すると、様々な角度から、問題点が見えて来ます。
視点を変えただけで、解決するケースもあるでしょう。この時、頭に浮かんだ数々の問題点をノートに書き出すことをおススメします。これをすると心のモヤモヤが解消し、頭の中も整理されます。そして、書き出した質問の中から、占い師に尋ねたいことを選んで下さい。面倒ですが、この作業をすることで、正しい問いが立てれます。
この準備をはしょると適切な問いになりません。必ず、ノートに書き出してみましょう。また、日頃から、占いを活用している人は、質問を整理するノートを1冊作ると良いでしょう。
尚、質問を書く時、パソコンやスマホで入力している人も多いかもしれませんが、手書きは潜在意識と密接に繋がっています。なるべく、手書きでノートに書いて下さい。
良い質問と良くない質問
「はい」「いいえ」で尋ねる質問
ノートに書き出した、質問を見返してみましょう。もしかしたら、このような質問を書いてませんか? → 質問「現在、交際中の彼と結婚できますか? 」。結論から言うと、「はい/いいえ」で尋ねる質問は良くありません。もし、占い師から、「出来ません」と回答されたら、貴女はどう感じますか?
質問する前に大事なことは、目的を設定することでした。結婚したいと考えているのでしたら、質問 → 「結婚を成功させる為に、私は、どのような態度で、交際したら良いでしょうか? 」。質問 → 「結婚を成功させる為に、私は、今、何をしたら良いでしょうか? 」といった目的を意識したもので、自分に対して責任が取れるものにして下さい。
「はい/いいえ」でする質問は、自分以外の者に運命を依存しています。厳しい言い方ですが、依存する人は幸せになれません。主体性を持った内容の質問に書き直してみましょう。
自分事の質問
他人の事なら冷静になれますが、自分に関わる問題になると、結果をコントロールしたい欲求が生じます。そうすると鑑定結果を都合良く解釈したり、何度も占い直したりするようになります。
例えば、先程の、「現在、交際中の彼と結婚できますか? 」の質問に対して、結婚したい気持ちが強い余り、現実の状況や交際相手の気持ちを無視して、強引にプラスの結果に解釈すると、カードは様々なメッセージを語って気付きを与えているのに読み取れなくなります。
タロットカードは、質問者が気付かないような情報を与えてくれますが、それが判らないとなると、非常にもったいないので重要な個人事の質問は、自分で占わないで下さい。それではどうすれば、良いのでしょうか? 利害関係のない第三者に占ってもらうと客観的で正しい回答が得られます。重要な質問は、是非、プロの手を借りましょう。
自分だけの視点で語った質問
以下の2つの質問を比べて下さい。
質問 → 「彼が私を振った原因を教えて下さい」
質問 → 「どうしたら、別れた彼の気持ちを戻すことが出来ますか? 」
最初の質問は、自分の視点のみで語っていますが、下の質問は、相手の視点も含んでいます。1つの方向のみに絞られていると視野狭窄に陥り、有効なヒントが得にくくなります。こういった質問の場合、自分だけの視点のみで問題を扱うのではなく、出来る限り、視野が広がるような質問を考え直して下さい。
質問力を磨こう! 潜在意識に答えを聞く方法
潜在意識はイメージや象徴で語ります。タロットカードは、それを読み取る道具です。質問を設定して占うと、カードの絵柄や象徴を媒介して、潜在意識が答えを与えてくれます。
質問の立て方が上手いと、何時でも、あなたの潜在意識から、必要な情報が引き出せるようになります。タロットカードを人生の心強い参謀にする為に、是非、質問力を磨きましょう。その為に、質問用のノートを作っても良いでしょう。
最後に、他人を貶めるもの、不幸にさせるような質問は良くありません。質問はボジティブなものにして下さいね。
まとめ
タロットカード占いで最も重要なことは適切な問い(質問)の設定です。また、占いに適せない質問もあります。
・はいかいいえで回答するような質問
・自分が関わる質問(問題が重要であればあるほど良くありません)
・視野狭窄になるような質問
タロットカードは、質問者の潜在意識から、問題解決に関する有効な情報を引き出すツールと心得ておきましょう。
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